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広島県 福山市 尾道市 のFP(ファイナンシャルプランナー)

2008/07/30

自然災害

各地で集中豪雨による被害が発生しています。神戸市の都賀川ではわずか10分間程度のうちに水位が1.3mも上昇し、遊んでいた人たちが犠牲になってしまいました。はんらんや鉄砲水が起きやすい地域ではあるものの、これほど急激な水位の上昇は想定外だったようです。また、金沢でも浅野川がはんらんして、多くの世帯で床上浸水や車が流されるなどの被害が発生しました。

地球温暖化の影響があるのかどうかはわかりませんが、異常な自然現象が最近多いように思います。これは日本に限らず、世界各地で異常気象や自然災害が発生したというニュースをよく見る気がします。そして、その多くが「想定外」のことであり、過去に経験のないようなまさに「異常」な現象が起きています。

人がリスクを認知するとき、意識するしないに関わらず「経験」に頼っている部分が大きいと思います。そして、つぎに「知識」。自分が一度経験したことは頭や体にしみこんで覚えていますし、人から聞いたり、TVや本などで見たことのある「知識」も頭の片隅には残っているものです。しかし、過去に例のないような事態は、当然ながら経験も知識もないので備えができていません。そして備えができていなければ、そのぶん被害も大きくなってしまいます。これからは、過去に経験のないことであっても何が起こるか分からないという意識をもって、気象や自然の動きに注意を払わなければならないのかもしれません。

危険を未然に防ぐ、あるいは被害を最小限に抑えるための備えが大切なのは言うまでもありませんが、それでもどうしても避けることのできないこともあります。金沢で起きた床上浸水なども、治水対策など損害防止の施策は考えなければならないのかもしれませんが、個人レベルでできる話ではありません。そうすると、一般個人としては損害が発生してしまった後の対策も考えておく必要があります。結局のところ、我が身は自ら守るしかないので。

住宅の損害を考えた場合、補償の対策としては火災保険が対象になります。ただ、注意が必要なのは、契約している保険の種類や内容によって、風災や水害の場合は支払いが受けられなかったり、一部のみの支払いとなる場合があります。できれば一度、契約内容を確認してみることをお勧めします。今まで経験のないことでも、今後は何が起こるか分かりませんので。

2008/07/27

クレディビリティ



少し古いですが、マネックス証券社長の松本大氏の『私の仕事術』を読みました。松本氏は元々ソロモン・ブラザーズ出身で、ゴールドマン・サックスでは史上最年少でパートナー(共同経営者)に就任したことで有名です。さらに、ゴールドマン・サックスがニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する約半年前に突然辞任したことで世間を驚かせました。何故なら、パートナーでいれば上場したときに相当な額の上場プレミアム報酬が手に入ったはずだからです。ご本人は守秘義務があるため額を明らかにしていませんが、報道等によると数十億円とも言われています。

会社にいれば半年後に大金が手に入ることが分かっていながら、それを放棄して会社を辞めるということはなかなかできないことだと思います。仮にどんなに仕事が嫌だったとしても、他にやりたいことがあったとしても、多くの人は「半年は我慢して、お金を手に入れてから辞めよう」と考えてしまうのではないでしょうか。本書の中でこの件についても書かれていますが、実際に同僚からは「インセイン!(正気じゃない!)」と言われたそうです。

しかし、それでも松本氏が辞表を出した一番大きな理由が「クレディビリティ」(信義、信頼、信用)だそうです。「このクレディビリティさえあれば、人を説得することもできるし、人もついてきてくれる。自分がもし困ったことになっても、誰かが助けの手を差し伸べてくれます。」、「でも、いったんクレディビリティが壊れてしまうと、どんなに能力があっても、どんなに優れたアイデアを持っていても、それを実現できません。金融界に限らず、ビジネス社会全般で生きていくためには、クレディビリティが何よりも大切なのです。」と同氏は述べています。そして、辞表を提出せず、お金のためにゴールドマン・サックスに残って自分が本当にやりたいと思っていること以外の仕事をやった場合、「そんなことをしている人間が果たして金融人としてのクレディビリティを維持できるのか、人がついてきてくれるのか。」と考え、自分がやりたいと思っていた個人向けのオンライン証券を立ち上げるために辞表を提出したそうです。

上場プレミアムを目の前にゴールドマン・サックスを辞めたエピソードは以前から知っており、単純に「かっこいいなぁ。」と思っていましたが、この本を読んで松本氏の「クレディビリティ」に対する考え方を知り、非常に感銘を受けました。

自分もマネックスの口座を保有していますが、マネックスに対しては非常に愛着を持っています。なんとなくドライで冷たい印象のある金融機関、しかも実際にナマで接することはほとんどないオンラインの会社なのに愛着が湧くのは、松本氏の理想や理念が会社に浸透しており、それが顧客にも伝わってくるからだと思います。また、そのための組織、サービス、ちょっとした仕組みや仕掛けなど本当に考え抜いて作られているのだと思います。自分とマネックスの接点を考えると、毎日メルマガで松本氏やその他の社員の方のコラムを読んでいますし、内藤忍氏(マネックス・ユニバーシティ代表取締役)の著書もよく読んでいます。また、マネックス主催のセミナーで松本氏や内藤氏の講演を実際に聴いたこともあるし、HP上にあるオンラインセミナーを視聴したりもしています。そして、その全てにおいて一定以上の満足感があり、好感を持っています。こうしたことの積み重ねによってマネックスのクレディビリティが顧客に認知され、カスタマー・ロイヤルティが確立されていくのだと思います。規模もレベルも全く違いますが、自分のビジネスにおいても参考にしたいと思います。

2008/07/24

地震リスク

東北地方でまた大きな地震が発生しました。誰もが知っているとおり、日本は地震大国です。経済特区沖縄のHPによると、近代的地震観測が開始されて以来、震度5以上の地震が観測された回数は次のとおりです。

北海道 32回
東北 69回
関東 113回
中部 81回
近畿 27回
中国・四国 39回
九州 54回
沖縄本島 0回

注)
・データ元が掲載されていないので不明ですが、おそらくは気象庁の震度データベースではないかと思います(北海道のデータを検索したところ32回で一致しました)。
・もしそうであるなら、1926年以降のデータということになります。但し、いつの時点のデータであるかは分かりません。なので、東北は最近の地震を含めると70回を超えているかもしれません。

上記前提に基づけば、80年余りの間に400回以上、つまり毎年約5回も震度5以上の地震が起きていることになります。しかも、人も企業も集中している関東が最も頻度が高くなっています。但し、沖縄本島はゼロです。上記経済特区沖縄のHPもディザスタ・リカバリ(IT用語で、システムを災害から保護・復旧する体制のこと)の観点から、沖縄の優位性をアピールするためにこのデータを載せていました。

地震による住宅の損害に備えるためにあるのが地震保険ですが、地震保険の対象は居住用の建物・家財で、火災保険とセットでの加入が前提であり、保険金額は火災保険の30%~50%の範囲内でしか設定することができません。従って、2,000万円の住宅を保有し、2,000万円の火災保険に加入している人は、地震保険は600万円~1,000万円でしか加入できません。仮に地震によって住宅が全損した場合、地震保険に入っていたとしても同等の住宅を建て直すのは難しいのが現実です。
とはいえ、実際に住宅が無くなれば賃貸でも何でも住むところは必要になりますし、基本的にそれには費用がかかります。また、ローンで住宅を購入していた場合、住宅が無くなったからといってローンが無くなるわけではないので、やはり万一のときの経済的補償があった方がいいのは言うまでもありません。

日本に暮らす限り、地震はいやでも避けることのできないリスクですが、それなのに最も発生頻度の高い地域に政治も経済も人口も集中しているのはリスクが偏っているような気がしてきます・・・。

2008/07/23

英国留学記(2) 入国初日


※カメラの設定ミスで日付が94年になっているけど、実際は99年。あと、写真はフィルム写真のスキャン画像なので画質が悪いです。

日本出発から24時間以上かかって、ようやくロンドン・ヒースロー空港に到着。飛行機を降りると人の流れに従って入国審査へ。英国の入国審査は厳しいと聞いていたけど、確かに留学の証明書を見せても、色々としつこく質問された。ちなみに、同じ飛行機で到着した25、26歳(ぐらいだったと思う)の日本人留学生は、「なんでその歳で今さら留学なんかするんだ?」と聞かれたらしい。余計なお世話だ。

その入国審査もクリアし、荷物をピックアップしたら、いよいよ到着ゲートを抜ける。そして、ロンドン市内に向かうべく地下鉄の駅へと歩くが、これがなかなかたどり着かない。ヒースロー空港は広く、自分は人並み外れた方向オンチ。デカいスーツケースと辞書やらなんやらでめちゃくちゃ重たくなった旅行カバンを持って空港内をぐるぐると歩き続ける。おそらく最短コースの5倍、いやそれ以上歩いてようやく駅に到着した。留学中に何度も苦しめられることになる「方向オンチ」の威力を最初に実感した瞬間だった。

大英博物館に近い駅で地下鉄を降りると、某有名ガイドブックを片手に徒歩で予約していたホテルへと向かう。が、どう見ても地図どおりの場所に来たのに、そこには自分が予約したホテルはなく、何故かあるのは別のホテル。一瞬焦ったが、よく見ると目の前にあるホテルの名前は自分が予約したホテルとよく似ている。そして、ガイドブックの地図を見ると、そのよく似た名前のホテルは一筋となりのストリートにある。「ということはもしかして・・・」と思ってとなりのストリートに行ってみると、思ったとおりお目当てのホテルがあった!どうやら、よく似た名前なので、ガイドブックの地図が間違って逆になっていたみたい。「〇〇の歩き方」という名のその某有名ガイドブックが、一部では「〇〇の迷い方」と呼ばれている理由が分かった気がした。

ホテルに荷物を預けると、ホテルのすぐ近くにある大英博物館に行って社会の教科書に載っていたロゼッタ・ストーンを見て感動したり、ピカデリー・サーカスの噴水(エロス像)の前に立って、ロンドンに来たことを実感しながら、しみじみと感傷にふけってみたりした。でも、お店では「ポンド」と「ペンス」を勘違いしたり、14(フォーティーン)と40(フォーティー)を聞き間違えたりして、何だか先が思いやられる気がして多少不安になったりもした。そして、夜にホテルの部屋でテレビを点けたら、何を言っているのか全く分からず番組が全然面白くなくて、少し日本を恋しく思ったりもした。そんな感じで、少し心細くもなったりしながら、英国での初日を終えた。
 

2008/07/21

1歳7ヵ月のスイマー

暑い日が続くので、今日は午前中に家族3人でメモリアル・パークのプールに出掛けた。

息子を連れてまずは幼児プールに入ると、水遊びが大好きな息子は大興奮!はしゃぎすぎて足を滑らせ、顔が水につかったりしても、全く気にせず大喜びで遊んでいた。

その後、流水プールにも行ってみると、こっちの方が楽しいみたいでさらに興奮は最高潮へ。もちろん、足は届かないから、体を支えて浮かせてあげると、足をバタつかせてまるで泳いでいるみたい。こっちでも、少々水中に潜っても全く平気。1歳7ヵ月にしてこの泳ぎ(?)なら、将来は北島康介レベルのスイマーか!?なんて妻と話しながら、流水プールをぐるぐると回る。30分おきに5分の休憩タイムがあって全員プールから出なければならないけど、プールから出ると息子は不満そう。そして、休憩が終わってプールに入ると、また大喜びで流水プールをぐるぐると回る。

結局、何周回ったのか分からないけど、最後は親の方が疲れてしまった・・・でも、息子が本当にうれしそうで、それを見ているだけでも親は幸せだった。
 

2008/07/20

英国留学記(1) 日本出発~英国到着


今からもう9年前。大学3年まで終わったところで休学し、約9ヵ月間イギリスに語学留学した。この留学が自分の考え方や価値観、世界観に与えた影響は非常に大きく、自分の人生にとって重要な転換点になったと同時に、忘れがたい楽しい思い出がつまった濃く、充実した9ヵ月間であった(「もっと勉強しとけばよかった」という後悔はあるけれども・・・)。
 
英語を学ぶために留学したとはいえ、もともと英語が好きだったわけでも、得意だったわけでもない。それどころか、高校までは一番嫌いで苦手な科目だったし、唯一赤点を取った科目でもあった。どちらかと言うと英語に関しては落ちこぼれだった。だから英語に対してはものすごくコンプレックスがあり、そのコンプレックスの反動で「このままではいかん」と思って大学に入ってから高校の参考書を一人でやり直したのが英語を勉強するようになったきっかけだった。だから中学高校のときにやっておくべき基礎が全くできてなかったし、大学受験も論文だけの推薦試験だったから、受験勉強で単語や文法を詰め込むようなこともしていない。でも、そんな自分でも留学中は何とか授業についていき、就職してからは外国人を相手に英語でビジネスをして、TOEICもなんとか930点は取れたのだから、意外と何とかなるものである。
 
イギリスに旅立ったのは1999年の4月。その約1ヵ月前に大学のゼミ旅行でタイとシンガポールに行ったのが生まれて初めての海外旅行で、イギリスは2度目の海外渡航だった。
イギリスに行くのに利用したエアラインはシンガポール航空。サービスに定評のある人気のエアラインだけど、当時はそんなことは知らず、1年オープンのチケットがそこそこ安くて安心できるエアラインということで、大学生協のおばさんに勧められるままに決めた。でも乗ってみて、その1ヵ月前に乗ったタイ国際航空と比べると、やっぱり機材もサービスも食事も格段に良くて、特に食後にハーゲンダッツのアイスクリームが出てきたのには感動した。
 
ただ、東南アジア経由でヨーロッパに行くのはかなり遠回りの長旅だ。直行なら12時間程度のフライトが、約20時間のフライト+乗り継ぎの待ち時間ということになる。
関空を出発して約6時間後、まずシンガポールに到着。1ヵ月前にもいたチャンギ空港に懐かしさを覚えながら、ロンドン行きのフライトまで待ち時間が6時間ほどあったので、無料の市内ツアーに参加することにした。アジアの一大ハブ空港であるチャンギ空港は24時間オープンで、世界中のエアラインが絶え間なく離発着している。当然、乗り継ぎ客も多いけど、広い空港内は免税店が数多く並び、マッサージやトランジット・ホテル、映画館などもあって、旅行者が暇を持て余さずくつろげるようになっている。無料の市内ツアーもその一つで、長時間の待ち時間がある人は参加できる。バスに乗って市内中心まで行き、ボート・キーで小さな船に乗って川をクルーズしながら、マーライオンや高層ビルの夜景を見るという内容だった。
 
そうして暇をつぶし、いよいよロンドンに向けて出発。こんどは14時間近いフライト。この頃はまだ飛行機にも外国人にも慣れていなかったので、機内でも妙に落ち着かず、なかなか眠れなかった。そして、鮮明に記憶に残っているのが機内での朝食。CAがカートを引いてきて2つのメニューを告げたけど、オムレツは聞き取れたものの、もう1つが何を言ったのか分からない。でも、とっさに聞き返す言葉も出てこず、つい分かったような顔をして「じゃあ、オムレツ」と言ってしまった。そして、別のメニューを頼んだ隣のおじさんの方を見ると、おいしそうなシンガポール風ヌードル(焼きそばみたいなのだった)が。
「あっちの方がおいしそうだなぁ・・・」と思いながら、CAの英語を聞き取れず、とっさに聞き返すこともできなかった自分を情けなく思いながらオムレツを食べたのをよく覚えている。
 
そして、いよいよ飛行機が着陸態勢に入り、窓の日よけを上げると、薄暗いけど初めて見るイギリスの風景が眼下に広がっていた。茶色い家と緑の芝生の景色は、バンコクに到着する前に見た景色とは全く違っていて、「おぉ、ヨーロッパっぽい!」とちょっと感動した。そして機体は無事ヒースロー空港に着陸し、とうとう憧れの英国に降り立った。
 

2008/07/17

インフレの恐怖

Yahooニュースを見ていたら、「ジンバブエの中央銀行総裁が同国の年間インフレ率が220万%に達したと明らかにした」というニュースが目に飛び込んできた。220万%ということは、1年前に100円で買えたものが今は220万円ということであり、220万円の貯蓄を現金で持っていた人はその価値が100円になってしまったということ。普通の感覚では「あり得ない」ことであり、まさに経済が崩壊しているとしか言いようがありません。

遠い異国の話で日本には無縁のように思えますが、日本もかつては第二次大戦直後に激しいインフレを経験したことがあるようです。インフレ率については、公的価格ベースとするか、自由・闇価格ベースとするかで大きく違ってくるようですが、自由・闇価格ベースで見ても1945年9月から1949年4月までの3年7ヵ月の間に物価水準が約8倍になったそうです(「戦後インフレーションとドッジ安定化政策-戦後期物価変動の計量分析-」<大蔵省財政金融研究所「フィナンシャル・レビュー」 November-1994->より)。

ジンバブエに比べれば何てことなさそうですが、8倍でもすごいことで、わずか4年足らずの間に120円の缶ジュースが960円、500円のマクドナルドのセットが4,000円、10万円の家賃が80万円、100万円の軽自動車が800万円、3,000万円のマンションが2億4,000万円になるということです。もし仮に今こんなことが起これば・・・と考えると恐ろしくなります。

もちろん、これほどのインフレが日本で起こる可能性は低いかもしれませんが、世界には想像を絶するようなインフレが起こっている国があること、そして戦後という特殊な時期だったとはいえ、かつて日本も激しいインフレを経験したことがあることを思えば、今後の日本経済、そして世界経済の動向から目が離せません。

2008/07/16

ラスト・ラブレターと言霊

近代生命保険発祥の地であるイギリスでは、生命保険を「ラスト・ラブレター」と表現していたという話は業界では有名です。数理と論理がベースにある金融商品を、情緒的な言葉に置き換えること(というよりは、それをセールスパーソンがセールストークのテクニックに使うこと)に対する批判的な意見もあり、それはそれでもっともだと思うのですが、この「ラスト・ラブレター」という言葉自体は率直に「上手いこと言うな~」と思います。何故なら自分が生命保険に加入しているのも、自分に万が一のことがあったときに家族を路頭に迷わせたくない、安心して暮らして欲しいという思いがあるからであり、ベースは「家族への愛情」だからです。

一方で、日本では生命保険に限らず、保険を「お守り代わりに」なんて言うのをよく耳にします。「ラブレター」と「お守り」だと、やっぱり「ラブレター」の方がロマンチックでいいよな~と個人的には思うのと、よく考えてみると、保険は何かが起こった後にそれによって生じた損害等をカバーするものであり、お守りというのは基本的には災難を未然に避けるためのものなので、保険をお守りと言うのはちょっと違うような気もします・・・

ところで、確かに生命保険も家族へのラブレターなのですが、もっといいのは本当のラスト・ラブレター、というか家族へのメッセージを残しておくことだと思っています。何も正式な遺言でなくてもいいので、家族への想いや、自分がいなくなったあとの諸々のことに関する自分の意向が家族に伝わるようなメッセージを残しておくのです(もちろん、正式な遺言にしておくべきケースもありますが)。

ずいぶん前からそう思って、ラスト・ラブレターを作っておこうと思ってはいるのですが、実際にはまだ全くできていません・・・不精な性格でなかなか取り掛かれないのと、何故だかどこかに何となく心理的な抵抗感があるのです。

そこで思い出したのが井沢元彦氏の著書で読んだ日本人の言霊(コトダマ)信仰。言霊を辞書で調べると「古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。」とあります。この信仰が現代の日本にも強く根付いているというのです。例えば運動会の前日に皆が準備で盛り上がっている時に一人が「明日は雨が降るだろう。」と言う。そして翌日に本当に雨が降ると、「お前があんなことを言ったからだ」と、発言と雨が降ったことに因果関係はないのに非難されてしまう。また結婚式で「別れる」、「切る」、「破れる」、「割れる」といった言葉が避けられたり、受験では「散る」、「落ちる」、「滑る」といった言葉が避けられるのも言霊信仰によるものだそうです(いわゆる「忌み言葉」)。

つまり、自分の中にあった心理的な抵抗感というのはまさしく言霊信仰によるもので、かしこまって「『自分が死んだときには・・・』なんて書いてしまうと、もしかしたら・・・」という無意識の不安、恐怖、抵抗感があったのではないかと思うのです。逆に、保険を「お守り」と言うのも、「お守り」と言うことでそれが本当にお守りになるというまさに言霊信仰の表れなのではないかと。

メンタルの維持やモチベーション向上のために目標を口に出して言ったりするのは別として、言霊なんて非科学的だし、(自分は現実主義なので)イマドキそんなの信じないよ・・・と思っていたのですが、こうしてみると自分の中にも多少なりとも日本古来の言霊思想が影響しているようです。

ちなみに言霊というものが世界共通かというと当然そんなわけはなくて、英語には「言霊」にピッタリ一致する単語はなく、辞書で調べると"traditional belief in the power of words"といった説明文しか出てきません。また教会での結婚式では、「病めるときも」、「悲しみのときも」、「貧しきときも」、「死が二人を分かつまで」といった決して縁起のよくない(でも現実的な)言葉が普通に出てきます。こういったことからも、言霊が日本独特の思想・文化であることがよく分かります(他にも似た思想・文化を持つ国はあるかもしれませんが)。

というわけで、とりとめのない話になってしまいましたが、結論を言うとラスト・ラブレターはいつか書こうと思っています・・・やっぱり現実も大切なので。

2008/07/14

祇園祭と記念日


今日で妻との付き合いも丸7年。この日は、結婚記念日、プロポーズ記念日、お互いの誕生日と並ぶ我が家の5大記念日の一つ。但し、今では息子の誕生日が最重要記念日で、この5大記念日はその下の位置付けだけど。

当時は京都にいたので、ちょうど祇園祭の真っ最中。7年前も妻と友人2人の4人で、宵宵宵山にあたる今日、祇園祭に出かけた。実は1ヶ月間も続く祇園祭の中でも、宵宵宵山(14日)、宵宵山(15日)、宵山(16日)、そしてメインイベントの山鉾巡行(17日)の4日間がクライマックスで、市内中心部は恐ろしいくらい大勢の人でごった返す。7年前の今日はさらに雨も降った。ただでさえ蒸し暑い京都の夏に、満員電車のような人と、それに追い討ちをかけるような雨で、おそらく不快指数200%以上だったけど、さいわいまだ初々しく、ドキドキ感もあるときだったので、不快な記憶はないし、ここには書かないけどフレッシュなカップルらしい微笑ましいエピソードもあった。まぁ、思い出は美化されるものなのだろうけど。

結婚後に住んだマンションは市内中心だったので、すぐ近所に屋台が並んだり、鉾があったりで、祇園祭に行くにはこの上なく便利だったけど、地下鉄の駅からマンションに向かう道が一方通行になっていて会社から帰宅するにもわざわざ遠回りしなければならなかったりと、面倒な面もあった。それに、帰宅途中の道に屋台が並んでいると、匂いや賑わいにつられて、ついつい寄ってしまう・・・しかも祇園祭の屋台は、田舎出身者の感覚からするとかなり相場が高い。

山鉾巡行は昼間なので平日に当たると見れないけど、一度だけ17日が土曜日だった年に四条通りのスターバックスでコーヒーを飲みながら動いている鉾を見たことはある。但し、山鉾巡行を見たかったのではなく、当時妻が隔週で土曜日も勤務だったので、妻が勤務の土曜日は、スタバでコーヒーを飲みながら読書をして、その後ジュンク堂で2時間程立ち読みするのが習慣だっただけのこと。だから、わざわざ店の外に出て見ることもなく、チラ見しただけだった。

というわけで、祇園祭に強い思い入れがあるわけではないけど、この日になると祇園祭を思い出す。京都を離れてもう3年間行けてないけど、来年の記念日は息子も連れて祇園祭に行けるといいなぁ。

2008/07/08

セブ島の思い出


結婚した年の夏休み、夫婦でセブ島(フィリピン)に旅行に行った。申し込んだのは、ダイビングのライセンスを取得するツアー。ダイビングのライセンスをどうしても取りたかったわけではないけど、ライセンス取得の費用込みなのに破格の値段だったのでお得に感じて決めてしまった。
 
関空発マニラ経由のフィリピン航空便でマクタン空港に到着し、バスでホテルに向かった。到着したホテルのエントランスは、決して豪華ではないものの、それなりにリゾートらしい雰囲気がある。なので、その時点では何も心配はしていなかったが、部屋に入ってビックリ!まるで事務所のような色気のない壁と床に、ベッドはほぼ簡易ベッド、テレビもない部屋の中には年代モノのSAMSUNGのエアコンがガーガーと耳障りな音を立てている・・・ニューヨークではシャワー・トイレ共同の安ホテルに泊まったし、ナポリではバスルームの電気がつかないアラブ人経営の安ホテルにも泊まったことがある。でも、新婚夫婦でこんな部屋に泊まるとは・・・一気にテンションが下がってしまった。そもそもは激安ツアーに申し込んだ自分が悪かったのだけれど。
 
翌日からは気を取り直して、ダイビングの講習。事前に日本のダイビングショップで学科の講習を受けてきたので、現地では実技の講習だけ。実技の講習は2日間で、まずはプールで泳いだり、潜ったり、浮いたり、ボンベやマスクの付け方を学んで、その後、海に入って実践的な講習を受けた。プール講習の時点で泣き言を言い出してギブアップしかけていた妻もなんとか頑張り、めでたくライセンス取得。そして、ライセンス取得の翌日はオプショナル・ツアーで、セブ島のダイビング・スポットへ潜りに行った。ここのポイントはドロップオフという水深が急激に深くなっているところで、下を見ると真っ暗闇で吸い込まれそうな気がしたり、下からジョーズが出てきそうな気がして何となく恐い。。でも、上を見上げると海面の波に太陽の光がキラキラと揺れていてとてもキレイ。そして、何よりも目の前には色鮮やかな熱帯魚やサンゴがたくさんで、感動的な美しさ!「ダイビングは素晴らしい!」とこのときは心の底から思ったが、現在までのところ、これが唯一のダイビング体験となっている・・・
 
そして、もう一つセブ島旅行で印象に残っているのは、ダイビングツアー中のランチでの出来事。出された料理の量が多くて食べきれずにいると犬が寄ってきたので、何も考えずに残った料理を犬にあげていた。でも、料理がさげられ、トイレに行こうと席を立ったときにお店の裏で目にしたのは、地面にしゃがみこんで、自分たちが食べ残した料理を食べているお店の人とその子ども達だった。その瞬間、何も思わずに出された料理を食べ、それを残し、犬に食べさせていたことに後悔とも反省とも言えない気まずさを感じた。このときの光景が、事務所のようなホテルの部屋よりも、感動的なダイビング体験よりも、何よりも強く印象に残っている。

2008/07/05

投資と心理

株価下落が止まらず、12営業日連続の下落となった。ついこの間までは、報道や識者のコメントも強気だったが、一転してまた弱気な雰囲気が広がっている。しばらく下げ続けるのか、またすぐに反転するのかは分からないけど、長期で投資するなら下げ相場はチャンスのはず。

この方がいつもセミナーで仰っていたのは、「安いときに買って、高いときに売らなければ、いつまでたっても儲からない。」ということ。誰でも分かる当り前のことだけど、「日本人は安くなると弱気になって売って、高くなると強気になって買う。」のだそう。確かに下落局面においては「もっと下がってしまうかも・・・」と思ってしまったり、逆に上昇局面だと「もっと上がるはず」と思ってしまう気持ちも分かる。結果、チャンスを逃してしまったり、高値で買って安値で売るということになってしまうのだろう。人間の心理が、必ずしも合理的な判断とは一致しないことがよく分かる。

投資に限らず、気付かないうちに心理が合理的な判断を妨げていることがあるかも・・・