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2008/07/27

クレディビリティ



少し古いですが、マネックス証券社長の松本大氏の『私の仕事術』を読みました。松本氏は元々ソロモン・ブラザーズ出身で、ゴールドマン・サックスでは史上最年少でパートナー(共同経営者)に就任したことで有名です。さらに、ゴールドマン・サックスがニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する約半年前に突然辞任したことで世間を驚かせました。何故なら、パートナーでいれば上場したときに相当な額の上場プレミアム報酬が手に入ったはずだからです。ご本人は守秘義務があるため額を明らかにしていませんが、報道等によると数十億円とも言われています。

会社にいれば半年後に大金が手に入ることが分かっていながら、それを放棄して会社を辞めるということはなかなかできないことだと思います。仮にどんなに仕事が嫌だったとしても、他にやりたいことがあったとしても、多くの人は「半年は我慢して、お金を手に入れてから辞めよう」と考えてしまうのではないでしょうか。本書の中でこの件についても書かれていますが、実際に同僚からは「インセイン!(正気じゃない!)」と言われたそうです。

しかし、それでも松本氏が辞表を出した一番大きな理由が「クレディビリティ」(信義、信頼、信用)だそうです。「このクレディビリティさえあれば、人を説得することもできるし、人もついてきてくれる。自分がもし困ったことになっても、誰かが助けの手を差し伸べてくれます。」、「でも、いったんクレディビリティが壊れてしまうと、どんなに能力があっても、どんなに優れたアイデアを持っていても、それを実現できません。金融界に限らず、ビジネス社会全般で生きていくためには、クレディビリティが何よりも大切なのです。」と同氏は述べています。そして、辞表を提出せず、お金のためにゴールドマン・サックスに残って自分が本当にやりたいと思っていること以外の仕事をやった場合、「そんなことをしている人間が果たして金融人としてのクレディビリティを維持できるのか、人がついてきてくれるのか。」と考え、自分がやりたいと思っていた個人向けのオンライン証券を立ち上げるために辞表を提出したそうです。

上場プレミアムを目の前にゴールドマン・サックスを辞めたエピソードは以前から知っており、単純に「かっこいいなぁ。」と思っていましたが、この本を読んで松本氏の「クレディビリティ」に対する考え方を知り、非常に感銘を受けました。

自分もマネックスの口座を保有していますが、マネックスに対しては非常に愛着を持っています。なんとなくドライで冷たい印象のある金融機関、しかも実際にナマで接することはほとんどないオンラインの会社なのに愛着が湧くのは、松本氏の理想や理念が会社に浸透しており、それが顧客にも伝わってくるからだと思います。また、そのための組織、サービス、ちょっとした仕組みや仕掛けなど本当に考え抜いて作られているのだと思います。自分とマネックスの接点を考えると、毎日メルマガで松本氏やその他の社員の方のコラムを読んでいますし、内藤忍氏(マネックス・ユニバーシティ代表取締役)の著書もよく読んでいます。また、マネックス主催のセミナーで松本氏や内藤氏の講演を実際に聴いたこともあるし、HP上にあるオンラインセミナーを視聴したりもしています。そして、その全てにおいて一定以上の満足感があり、好感を持っています。こうしたことの積み重ねによってマネックスのクレディビリティが顧客に認知され、カスタマー・ロイヤルティが確立されていくのだと思います。規模もレベルも全く違いますが、自分のビジネスにおいても参考にしたいと思います。

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